エストポリス伝記シリーズディレクターの宮田さんからいただいたメッセージをご紹介します。
DS版「エストポリス」発売決定時にいただいたメッセージ
こんにちは、ネバーランドカンパニーの宮田正英です。
Kellyさんが作られているHPは、以前から知っていました。
エストポリス伝記を、ずっと応援してくれていて嬉しく思います。会社として公式のコメントではありませんが、私個人の想いとして、メッセージを贈らせていただきます。
今回、新たにリメイクと言う形で、再びエストポリスを製作できたのも、Kellyさんをはじめ、多くのユーザーのみなさんの声援があった事は間違いありません。
この場を借りてお礼を言わせてください。本当にありがとう。システムや販売元が変わった事で、旧作のユーザーさんは、不安を感じる人もいるでしょうが、そこはご安心ください。
今回は、本当にいい意味で、私が今現在、作りたいと思っていたエストポリスを自由に作る事ができました。
エストポリス伝記1の時は、本当に普通のRPGを普通に作り『2では、ちょっと違ったアプローチをしてみよう!』と、エストポリス伝記2では『RPGとパズルの合体』に挑戦してみました。
そして、今回『リメイクとは言ってもシステムは大きく変えたい』との思いが、『アクションとマップギミックの合体』に挑戦する原動力となりました。
かなり困難な道のりでしたが、エスト2を作っている時と同じように、製作途中でも、『ちょっと楽しいじゃん、このゲーム(笑』と思えるものが出来ました。
システムは、全面的に変えましたが、シナリオは、相変わらずのノリです(笑
キャラクターの設定や、細かい流れは違いますが、今回、久しぶりに、マキシムやセレナ、ティア、ガイ、ハイデッカ、アーティたちを動かしてみて『ああ、やっぱりこいつらは変わらないなぁ』と、一人、ニヤニヤしながらシナリオを書きました(笑
旧作を遊んでくれたみなさんなら、きっと、昔との違いを楽しみつつ、新しいマキシム達の冒険譚も、楽しんでいただけると思います。
最後になりますが、エストポリスを長い間、応援し続けてくれて、ありがとうございました。
期待に沿えるよう、全力で作りましたので、是非、遊んでくれると嬉しいです。
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宮田正英 Masahide Miyata
Lesleyさんからの質問に関するメッセージ
オランダ在住のエストポリス伝記シリーズファン、Lesleyさん(来日時のレポート)から宮田さんにエストポリス伝記シリーズについての質問が寄せられた為お伝えした所ご回答をいただきました。掲載許可を得られましたのでこちらにも掲載させていただきます。なお、元の質問は英語でしたが私Kellyの方で翻訳しています。
- 質問1:いにしえの洞窟最下層にいるぬし(ジェリー)を倒す方法は3ターン以内にジェリーのHPを削り切る方法とパーティーアタックをして全滅する方法の2種類ありますが、後者の方法はバグなのか仕様なのかどちらでしょうか。バグでない可能性があるのではないかと考えた理由は戦闘前や戦闘中にわざわざジェリーがパーティーのHPを回復して全滅の難易度を上げるからです。
ヌシを倒す方法は3つあります
1)3ターン以内にHPを削り切る
2)パーティアタックで全滅する
3)ヌシを「回復」する(HPがオーバーフローして死にます)
2と3は「バグ」ですね。仕様ではないですが、結果としては倒し方のバリエーションが増えて結果オーライって感じですねw- 質問2:エストポリス伝記は当初エステールというタイトルだったのが商標権の問題でエストポリスに変更になったそうですが、変更にあたって“Est”の部分を残したのはなぜでしょうか。Estの意味やこの作品における重要性を教えてください
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EsTALEは、Es(最上級の)TALE(物語)とういう意味を持っている造語です。
で、これが商標問題で使えなくなった時、Esを生かした名前にしようと思い、ESTPOLISが生まれました
なのでESTを残したわけじゃないのです。ただ、ESTという響きがよかったので、EST(東)POLIS(都)の物語としようという構想が生まれました。
なので、ウエストランドとか、ノースランドとか、方角の地名を持つ地域が登場します。
最後は、ミッドランドという中央の舞台になるはずでしたそんな構想だったんですが、資料としてはちゃんと残してないので、正直、なんとも言えませんw
(Kelly注:3については実際はエッグドラゴンのみに有効な戦術のはずです。いずれにしても正規の仕様ではなくバグということですね)
「エステール」が当初は「ES」+「TALE」だったというのは初出情報ではないかと思います。発売後28年経って明かされるとは!宮田さん、ご回答ありがとうございました。